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Jazz meets Blues

手紙のように書きとめる、音楽やライブの記憶、地元のお店の思い出。

アコギな奴等 (町田・Sticky Fingers) 2016年1月10日

twitter.com

 
10年ぶりにSticky Fingersへ。
 
昔まだ30代の時ほど体調が悪くなかった頃、当時仕事で一緒になった、趣味の合うそしてかなり音楽に詳しい年上の友達と訪ねたのが初めてだった。
「町田にSticky Fingersっていう店があるみたいなんです」
「え?まんまストーンズじゃん、行こう!」
夏の暑い日、早めの仕事終わり。
入ってすぐカウンターを通り抜ける時に、「やっぱりストーンズもかけるんですか?」と聞いてみると快く答えて下さったのを覚えてる。
 
その日何を話したのかちゃんとは覚えていないけど、友達のかつてのいろんな経験を聞けたのが嬉しかった。
少し酔いも回り始めた頃(当時はまだお酒を飲んでた)、ふとミックのヴォーカルが聴こえてきた。
さっきから伝説のミュージシャン達の歌声は聴こえていて、何かのオムニバス盤かライブ盤をかけてるのかな?とは思っていた。だけどミックのヴォーカルで2人ともふと気付いた。
「これ、Rock'n'Roll Circusか!」
 
思い返せば入店後、カウンターでスタッフの方に声をかけたあの時にこのアルバムを選んでいてくれたのかもしれない。
 
その後2人とも働く場所も代わりそれきりになっていった。その後体調も悪くなった僕は楽しむために出かける時間も減っていった。
 
それからおおよそ10年後だ。
Stickyは待っていてくれたかな…。
 
時々ライブを行ってるのは気付いてた。前回はW.C.カラスだった。やっと訪ねたこの日はアコースティックブルースが3組。
 
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お店の情報はTwitterと、他にも探せば出てこない訳ではないけど、ガツガツ告知するお店でもない。
みんなの隠れ家のような場所なのかな。
 
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入り口にはライブのお知らせ。
「ベアホークウルフ」Tap Dance × Blues
「コージー大内」九州日田弁×Blues
「Delta Beat」秋田弁×Blues
 
チラシの紙質もサイズもデザインもキュート。
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まずはキャッシュオンでウーロン茶を。
カウンターに積まれたいくつかのCDの一番上にはDirty Dozen Brass Bandがあり、やっぱりイイ店だ!と思ってしまう。
どうしたものか勝手が分からなかったけど、スタッフの方が「まだ奥の席空いてますよ」と勧めてくれた。
奥はロフトのように上下に分かれていて、下に入ると穴倉のような感じ。
 
1人目のベアホークウルフが始まっていた。
生でブルースを聴くのは初めて。ギターの音ってこんなにクリアなんだと新鮮に思えた。
タップとトークとブルース。
エルビスのようなカッコよさと、菅原文太に憧れて東京へ出てきましたという言葉の似合う昭和なイケメン。
 休憩中にはSam&Daveが流れてた。
 
次に始まったのはコージー大内。
力強いけど繊細なギター。
ブルースのテーマになるような話はそのまんま伝えれば笑いが起きることもあるというのは新鮮な発見。戦前のブルースもそんな風に楽しまれてきたのかな…。
 
「大鶴村のサイレン」は初めて聴いたのに、歌が進むにつれて自然と涙が。
少年期に見た夕陽の色のような歌。
↑ 狛江のAdd 9thでのライブ。比較的近いので行ってみたい。
 
休憩中にはDr.Johnの「Iko Iko」。
 
3組目はDelta Beat。
スライドギターのジリジリ響くような感じと、迫力の増すドラム。
英語の歌も多くて、このお二人だけをじっくり聴いてみたいとも思った。
 
10年近く経って久しぶりにあの友達とFacebookを通じて連絡も取れた。いつか会いにいこう…。
僕の体調はほとんど落ち着いたけれど、乗り物酔いがひどいのは相変わらずで、彼のライブにはまだ行けていない。
 
…Sticky Fingersは待っていてくれたか?
…音楽は待っていてくれたか?
 
あの穴倉の上から、酔いつぶれた音楽の神様は、ニヤっと笑ってきっとこんな風に答えるはずだ。
「Stickyはいつもそこにあった、音楽がいつもそばにいたように」
 
※ 柱への激突注意!
 
 
Add 9thの存在を知ったのはTwitterのジャズ喫茶案内さんの作成されたジャズ喫茶マップで検索できたからでした↓

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