Jazz meets Blues

手紙のように書きとめる、音楽やライブの記憶、地元のお店の思い出。

竹内直+蜂谷真紀(町田ノイズ)2016年5月31日

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書くのが遅くなったけれど、5月の町田ノイズの投げ銭制ライブ。
若手実力派ミュージシャンの出演が多いような印象のある町田ノイズ、そこに竹内直+蜂谷真紀という単純に言って「スゴいヒト」が出ると知って驚いた。
東海ツアーの最終日にブッキングされたとのこと。諸々の事情から異例の平日火曜日開催、時間も遅め。
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お客さん達もなんとなく普段は見かけないような「平日なら来れる」という方が多いような印象。
 
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1st.Set
1. Bird Alone
鳥のホイッスルから始まり、ピアノへとつながる。やがてフルートが残された空間を満たしていく。
ピアノという木々にフルートという風が吹いている中で、ヴォーカルが寄り添っているような…。
2. in a Mellow Tone
ヴォーカルとサックス
竹内直さんは音を出しながら蜂谷さんのピアノを聴きながら、ノイズでの響き方を確認するように店内を巡る。
3. Come Rain or Come Shine
ヴォーカルとフルート。
サックスの自由さと強さにたいして、フルートでは空間全体を成り立たせるような印象。
4. Inchworm
ピアノと、パーカッション(というよりいくつかの鳴り物)からフルートも。
ヴォーカルの即興性に驚かされる。
5. 竜骨
サックスが温かく生々しい"声"を感じさせる即興、そしてヴォーカルではなく「ヴォイス」の即興。
6. That's All I Ask
ニーナシモンの歌唱でも有名な歌。「小さな愛でもいいから変わらない愛がほしい」という歌詞とのこと。
ノイズの平日の夜の穏やかさに合う、子守唄のように見守ってくれる歌声。
 
DUOと聞いてシンプルな演奏を連想していたけれど、数種類の管楽器、鳴り物も複数、ピアノとヴォーカル、ヴォーカルとはまた違うヴォイスの表現…なんと多様な世界だろう。
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2nd
1. Come Sunday
2ndはサックスのソロからスタート、ピアノはサックスを支えるように。これだけで1stでの印象を上回る。
ピアノソロではヴォイスも織りまぜ、後半ではサックスとヴォーカルが交じり合う。
2. (メモ不確か)
オーネットコールマンの楽曲。
菅と声の即興の醍醐味。
3. Traveling with a Dead Man
ハーモニカの郷愁。親指ピアノは水琴のように優しい。日本語で歌われることが真新しく感じられ、言葉の意味がそのまま身体の中に入っていく。
バスクラリネットが砂漠の夕陽を思わせる。
まるで、トムウェイツのWaltzing Matildaへの返歌のように感じる。トムウェイツがどこかへどこかへ…と彷徨い続けるかのように歌うのに対して、
蜂谷さんは「ここだよ、どこかには行けなかった、でもここでいいんだ」と辿り着いたように歌う。
4. Deep River
深く深く圧倒されて、メモさえ残さずにいた。
 
アンコール
1. I'll be Seeing You
「どこにいても君の姿が浮かぶ」という歌詞。
優しいバラードで気持ちを解してくれる。
2. 君の宝物
この日のこの時間の中の、音の中で、お二人が泳いでいるかのように感じられる。
爽やかな曲で、1日を幸せに終わらせてくれる。
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終演後は、町田ノイズに来て下さったお礼にと用意していた小さなプレゼントと、カードには少しだけ感想を走り書きして、お渡しすることができた。
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古い英字新聞から切り抜いた動物のイラストを使い作品化しているという「ささおかはなえ」さんの缶バッチです。
http://www.hanaesasaoka.com/
 
そして、今月…
竹内直+蜂谷真紀
町田ノイズAgain!
10月23日(日)18〜20時 [ 投げ銭制Live ]
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投げ銭制ライブとは
通常通りご来店頂き、お会計の際にレジ横の投げ銭カゴに、演奏者への対価料(ギャラ)にお客様ご自身で決定して頂いた額をひらりと入れて頂くシステムです。(要1オーダー)
■ご予約は
お電話にて (042-725-5797)
または町田ノイズTwitterのメッセージより
または町田ノイズHPのご予約用メールフォームより
※HPを新しく整えるお手伝いもさせて頂きました。
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