土門秀明(町田・万象房)2015年3月4日
2002年渡英。2003年、日本人初のロンドン地下鉄演奏許可書(バスキング・ライセンス)を取得。以後、ほぼ毎日地下鉄でギター演奏をし、生活費の全てをバスキングで稼ぎだす。
3月4日に町田・万象房での2度目の土門秀明さんのバスキングLiveがありました。
この日は、母が一度どんな雰囲気か行ってみたいとのことで一緒に。
頼んだのはトゥルシーというハーブティー、何種類かありました。
それから気になっていた町田名物の成瀬ギョーザも。
(ソーセージの中身が餃子という成瀬から徒歩5分のTAICHIさんの名物です。http://www.home-derika.com/ )
店内には絵画や楽器がいろんなところに。
この絵はなんだか町田駅から東急を見た景色を連想します。
音響チェックからゆらりと演奏へつながり、空間に溶け込むようにギターの音色が流れ、時々お話しも。
母にも話しかけて下さり、少し昔の曲も…と。オードリーの映画が好きな母には「Moon River」が耳に残ったようです。
前半は穏やかな演奏が続きます。
ふとこの時間を過ごすことに安心を感じていることに気付きます。
後半はもうひとつ別のギターでの演奏から。
アンプをつながず生の音で。
音は小さくても、他の方の仰っていた通りまさに“AMラジオみたい”な、優しい音色でした。
その後に登場したのが「やかんアンプ」!
昔流行ったらしく、ヤフオクで探していた時に恵比寿のBarのマスターから演奏のギャラ代わりに貰えたそうです。
※こちらで詳しく知ることができます↓
どうやるんだっけな…?と悩む土門さん。
この日、土門さんの専門学校時代で音響を学んだ同期の方がいらして、その方のアドバイス通りにするとばっちり。さすが!
嬉しそうな土門さん。
レトロで独特な音色です。
音を歪ませることも出来て、その状態で演奏されるビートルズは格別でした。
…もし90年代までジミヘンが生きていたら、シングルCDの4曲名あたりにこんなホームデモの音源を入れてたかも?と想像してしまうような、懐かしくもカッコいい音でした。
リクエストもあり、「3Strings3Fingers」や、「マグダラのマリア」も。
4月16日には酒田の「洞瀧山總光寺」という禅寺でのライブがあるとのことで、そのお寺のテーマ曲にもなるという「慕古」も演奏されました。
間をゆったりととる曲で、静かで音の響きやすいお寺で聴いてみたくなります。
※「慕古」は禅語だそうです。
ギターだけの演奏でも彩り豊かな時間になりました。
ジャズのように、即興がメインになることはないけれど、空気に溶け込むような演奏のためのアレンジや、曲と曲のつなぎ方に即興的な要素があり、それは聴かせるためというより気付かせないために駆使されているのだろうと思います。
終演後にやかんをじっくり拝見しました。
※土門さんのブログでも写真を使って頂けました。
演奏スケジュールはこちらで↓